フワフワ食パンで音色を作る!
今日は、ロシアのモスクワ音楽院でピアノを勉強された奈良井巳城先生の音楽セミナーに参加してきました。
ロシアと言えば、多くの音楽家を輩出しています。
チャイコフスキー、ムソルグフスキー、ラフマニノフ、ドヴォルザーク、リムスキー・コルサコフ、スクリャービン、カバレフスキーなどなど、その系譜といったら蟻の巣のよう。
また世界の国際ピアノコンクールでもロシア人は優勝や上位入賞を占め、世界中のコンサートで活躍しているのです。
でも、ピアノという楽器がロシアに紹介されたのは1800年初頭で、音楽教育もドイツやフランスよりも少し遅れて始まりました。でもロシアの音楽教育ではピアノの一音一音の音色やイメージ作りをとても大切にするそうです。
奈良井先生が留学時代に、大変人気のあった女性指導者が、生徒に柔らかい音色のタッチを伝えるのに自分のふくよかな胸を触らせて、このような音をと求めたところ、とても効果があったそうです。
そんなエピソードもあってか、奈良井先生はご自分のレッスンで使っているパンを紹介してくれました。
実際にそのパンを持ってきてくれたのですが、食パンにロールパンにフランスパン?
遠目で見るとかなり美味しそうな感じ・・・本物? 順々に席をまわってきたパンは食品サンプルのようなものでした。
食パンに触ってみると、なんて柔らかい! 指で押さえると低反発枕のようなふんわり感。耳たぶのような触り心地。
男性の奈良井先生はふくよかな胸がないので、このパンを使って柔らかいタッチを教えているそうです。ロールパンやフランスパンはそれぞれ微妙に柔らかさが違うので、その違いをピアノで表現できるようにと種類を揃えているとのことでした。
どこで手に入れれば・・・?
というセミナー受講者の声を聞く前に、先生が受講生の人数分の食パンを用意してきてくださっていました。もちろん即購入してきました。
とても手触りが良いので、生徒も気に入るんじゃないかしら(笑)